コルセット
この中に収録されている「コルセット」というお話です
ロリータファッションに興味があり、そのつながりで知った作家さんなのですが
本を読むと決めてからこの作家さんの本ばかり読んでいます
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終始、私は主人公が思いを寄せる女性、”君”へものすごく親近感を感じながら物語を読み進めていました
”才能や技術や夢や目標を持っている人にとても劣等感を感じる”
”全てのことに自信がない”
”自分の意思を人に伝えるのが、意見を主張するのがとても恐い”
とてもわかる
私も「すみません」をいつもつい言いがちです(何も悪いことしてないのに)
そんな”君”には婚約者がおり、二週間後に結婚するということを知った時点で、
この物語にハッピーエンドはなく、主人公の”僕”は自殺する結末だろうと予測していた(安易)ので、主人公が「僕は死なない」と宣言するエンディングは予想外でした。
そして、”君”が新婚旅行中に主人公へ書いた手紙には、
「日本に帰ったら、逢って下さいますよね。絶対、逢って下さい。」
とありました。
自分の意思を人に伝えるのが、意見を主張するのがとても恐いと言っていた”君”らしくなく、しっかりとした逢いたいという意思が感じられます
誰かを、何かを本当に好きになるというのはこういうことなのかな、と感じました(漠然)
私はこの物語の結末がとても好きです
現実は不倫ということになるのでハッピーエンドとは言えないかもしれないけど。
こんなに応援したくなる不倫があるとは、、